湯野上温泉

湯野上温泉駅

湯野上温泉

湯野上温泉の成立については諸説ありますが、古くは奈良時代に発見されたと伝えられています。大川渓谷沿いの岩間から温泉が湧出し、これを利用した小規模の風呂が点在していました。これらの風呂は湯野上の住民や近郷の人々が入浴、洗濯、生活用として幅広く利用されていましたが、交通の便が悪かったことから、明治時代に日光街道(現在の国道121号線)が開通するまで有名ではありませんでした。

湯野上に温泉宿が出現するのは、明治20年代ごろと伝えられています。当時の温泉宿には風呂がなく、入浴は大川渓谷沿いにある湧き湯まで下りていかなければなりませんでした。その後、昭和になると水力を利用した揚湯が開始され、温泉宿にようやく「内湯」が設置されました。

現在では温泉宿は勿論、湯野上地区の一般家庭にも温泉が供給されています。

湯野上温泉駅

全国でも珍しい茅葺屋根の駅舎が出迎えてくれる会津鉄道の湯野上温泉駅。春にはホーム沿いの桜並木が一斉に花を咲かせます。

駅舎の中には囲炉裏もあり、大内宿の玄関口として風情ある景観は、2002年に東北の駅百選にも選定され、撮影スポットとしても人気があります。

桜が満開を迎える4月には、ライトアップされた駅舎と夜桜を見ることができます。

また、隣接する親子地蔵の湯(足湯)は無料で利用することができ、ホームへ入ってくる列車を眺めながらのんびりくつろぐことができます。

 

湯野上温泉足湯_1

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更新日:2023年03月15日